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リウマチ科

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関節の腫れや痛み、朝起きたときに手がごわごわした感じなどは、関節リウマチの大切なサインです。
気になる関節の症状がある時には、「まだ大丈夫」「もう少し様子をみよう」と思わずに、早めに診察を受けましょう。

リウマチ科

関節リウマチ

関節リウマチ

関節リウマチとは自己免疫疾患のひとつで、自分の抗体が自分の身体を攻撃してしまうことが原因とされています。症状は、朝に強い手のこわばり、関節痛、眼で見てわかるほどの関節の腫脹などがあります。関節リウマチは、以前、治らない病気とされていました。しかし近年、関節リウマチの治療は生物学的製剤の開発でめざましく進歩し、早期に薬物療法を開始することで、リウマチの進行を完全に止めてしまうことも可能となりました。そのため、早期診断・適切な治療が重要となっています。

治療には、保存療法・薬物療法・手術療法があり、進行度に応じ選択されます。薬物療法では、炎症の程度により抗リウマチ薬、免疫抑制剤を中心に治療し、使用が可能であれば生物学的製剤が用いられています。
また、既に高度に関節変形し日常生活の困難な患者さんには人工関節置換術(肩、肘、股、膝、指)頸椎病変に対しては固定術を、足部の障害には足部形成術が行われます。
外来では、未だ適切な診断・治療が行われていない患者さんも見受けられます。専門医やリウマチ科に受診をおすすめします。

関節リウマチの診断

今まで主にアメリカリウマチ学会(ACR)の診断基準が用いられてきました。

アメリカリウマチ学会 関節リウマチ診断基準(1987年)

1 1時間以上続く、朝のこわばり
2 手指の関節炎(はれや痛み)
3 3カ所以上の関節炎
4 左右対称性関節炎
5 リウマトイド結節
6 リウマチ因子陽性(血液検査)
7 単純レントゲン検査での骨関節破壊像

チェック以上4つ以上が該当する方はご注意下さい
この診断基準が当てはまる場合は関節リウマチの可能性が高いといえます。しかし、初期の関節リウマチでは当てはまらないことも多く、専門医の診察が必要なこともあります。

ACR/EULAR新基準(2009年)

2010年にアメリカとヨーロッパの関節リウマチの学会が共同で新基準を発表しました。
上記の1987年以来なので、23年ぶりとなります。

関節病変
中・大関節に1つ以上の腫脹または疼痛関節あり 0点
中・大関節に2〜10個の腫脹または疼痛関節あり 1点
小関節に1〜3個の腫脹または疼痛関節あり 2点
小関節に4〜10個の腫脹または疼痛関節あり 3点
少なくとも1つ以上の小関節領域に10個を超える腫脹または疼痛関節あり 5点
血清学的因子
RF、ACPAともに陰性 0点
RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で低力価 2点
RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で高力価 3点
関節炎持続期間
6週間未満 0点
6週間以上 1点
炎症マーカー
CRP、ESR(血沈)ともに正常 0点
CRP、ESR(血沈)のいずれかが異常 1点

チェック上記のスコアの合計が6点以上である症例は「RA確定例 (definite RA)」と診断
まず医師が診察を行い、今までの経過や関節炎の状態を確認します。診断基準を使って関節リウマチを診断しますが、関節リウマチが強く疑われたとしても他の病気が隠れている事がありますので、血液検査やレントゲン検査を行います。そして診察+血液検査+レントゲン検査を行い、総合的に関節リウマチかどうか判断します。
生物学的製剤の適応や、また手術が必要な患者さんなどの場合は、適切な施設にご紹介させて頂きます。

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