整形外科診療

Orthopedic

Orthopedic Surgery

大人からお子様まで骨折や打撲などの外傷、肩・膝・首・腰などの痛みや違和感といった整形外科一般診療、スポーツによるケガの診療が可能です。

整形外科の診断、治療は、「なぜ、その症状が起こっているか?」「自分のどの部分が問題なのか」を患者さんが理解することで治療が初まると考えております。

当院では、患者さんが自分の問題を理解することに重点を置くため丁寧な説明を心がけております。

膝関節は、二足歩行の人間にとって体重の何倍もの負荷がかかる重要な関節です。 膝関節痛で重要なことは、「ただ膝が痛い」というだけでなく、膝のどの部分が痛いのか、膝のどの構造物に異常があるのか、どこを治せば良くなるのか、何が困っているのか、などを総合的に判断することです。   膝痛は思春期~青年期に起こる膝痛と、主に40歳以降に起こる膝痛に分けられます。

特発性大腿骨内果骨壊死

これは、最初は変形性膝関節症と誤診されやすい疾患の一つです。 原因は不明ですが、大腿骨の関節面が壊死してしまう病気です。 この疾患は、保存治療に抵抗する場合、手術が必要になることが多く、画像診断で確定診断となった場合には、人工関節置換術や、高位脛骨骨切り術などの手術適応になると考えられるため、適切な病院にご紹介いたします。

膝蓋大腿関節障害

膝蓋大腿関節障害は、PF関節障害と呼ばれ、若年にも起こり得ます。 ハムストリングや股関節の筋肉の弾性低下に伴い、膝蓋大腿関節に圧力が多くかかり膝痛が出現します。 この場合、全身評価とリハビリテーションが非常に重要で、多くは適切なストレッチングや全身調整で改善を認めることの多い疾患です。 当院では、理学療法士による適切な全身評価、問題点の提起、改善へのアドバイスを適切に行います。

前十字靭帯損傷(ACL損傷)

前十字靭帯損傷は、スポーツにおける靭帯損傷の代表的な疾患で、手術が必要になることの多い疾患です。 ステップを踏む際や、ジャンプからの着地の際などに、下腿を内旋し外反力が加わることで損傷します。そのため、内側側副靭帯損傷や半月板損傷も同時に受傷している可能性もあります。 前十字靭帯損傷で膝に不安定性が残存する場合、giving wayと呼ばれる膝の脱臼した感覚でスポーツ活動が難しくなり、また不安定性が二次的な半月板損傷や変形性膝関節症を来すことから、多くは手術を要します。 当院では、スポーツ整形外科手術で有名な病院と連携していることから、適切な病院にご紹介致します。

後十字靭帯損傷(PCL損傷)

後十字靭帯損傷もスポーツで受傷が多い靭帯損傷の一つです。 前十字靭帯損傷とは違い、後十字靭帯は膝が屈曲している際の前後方向の運動を制限している靭帯のため、日常生活に支障を来すことは少なく多くの場合、保存治療が選択されることが多いです。 正しいリハビリテーションや体の使い方を覚えることで二次的な損傷を防止することを目的に適宜リハビリーテーションを行います。

内側側副靭帯損傷(MCL損傷)

内側側副靭帯損傷もよく遭遇する疾患の一つです。 主に、1〜3度の重症度に分かれ、膝の不安定性によって規定されます。 1度損傷、2度損傷の場合は、リハビリテーションを中心とした保存治療が行われ、3度損傷に対してはリハビリテーション後に症状が強い場合のみ手術が選択されることもあります。

反復性膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼もしばしば遭遇する外傷の一つです。女性に多く、レントゲンでは膝蓋大腿関節の形態異常が見られることが多く、反復する場合には装具治療や、場合により手術治療も必要になることがあります。 しかしながら、内側広筋の筋力トレーニングや膝の使い方など、正しいリハビリテーションが重要で、当院ではまずはリハビリテーションを中心に治療を行い、手術を要する患者さんには、適切な病院へご紹介いたします。

膝の症状

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、関節軟骨の老化による膝への負担の蓄積が主な原因です。他に肥満、けが、O脚・X脚などにより軟骨が変性、摩耗したり、または滑膜や骨の増殖性の変化をおこし、痛みや腫れが生じます。
症状 女性に多くみられ、高齢になるほど増えてきます。すり減った骨のかけらが周囲の組織を刺激して炎症をおこすと痛みが発生し、刺激によって関節内にある関節液が過剰に分泌され、膝に水がたまるといった症状がでます。
治療 症状が軽い場合は痛み止めの内服薬や外用薬を使ったり、膝関節内にヒアルロン酸の注射をします。他にリハビリテーションを行ったり、膝を温めたりする保存的療法を行います。 このような治療でも治らない場合は外科的療法として手術を行います。

膝靭帯損傷

膝には、関節の内側、外側、中心に、合計4本の靭帯があって、関節が不安定にならないように支えています。これらの靭帯に大きな外力が作用すると、部分的にまたは完全に切れてしまうことがあり、これを膝靭帯損傷といいます。 原因としてスポーツなどで人や物とぶつかった時に起こる接触型、もう一つは、走った状態からの急停止、急激な方向転換や回転をしたり、ジャンプ後の着地の瞬間に起こる非接触型です。膝に大きな「ひねり」を加えることで損傷が起こります。
症状 受傷後に膝の腫れ強い痛みにより歩行が困難になります。軽度であれば、2~3週間で徐々に腫れが軽快し歩行できるようになります。しかし、損傷が高度で、膝の不安定なまま放置してスポーツを続けると、膝に水が溜まったり半月板損傷や軟骨損傷などを生じ、将来的に変形性膝関節症への移行したりします。
治療 回復の早い成長期であったり、ケガからあまり時間の経っていない状態であれば、ギプスや内側側副靭帯用サポーターの装着し、安静にしていれば、ほとんどの場合治ります。他の症状と合併している場合は靭帯縫合術や靭帯再建術の手術が必要なこともあります。

半月板損傷

半月板損傷の直接的な原因として激しい運動の結果おこりますが、根本的な原因は疲労によるものが大きく占めます。 限度を超えた運動やケアーを怠った場合、疲労は蓄積していきます。体重が負荷した状態で膝関節に力が加わると、半月板が大腿骨と脛骨に挟まれた状態で無理な力が加わり、半月板に損傷を受け発症します。 運動以外でも、一日中座り仕事で、特にクーラーなどで冷えた状態で立ち上がる時にも発症しやすくなります。
症状 半月板の断裂が大きくなると膝の中で音がしたり 、半月板の断片が挟まって膝が引っかかる、伸びなくなる(ロッキング)という症状が出ます。関節に水が溜まったり靭帯を損傷している場合には、血が溜まったりする症状も出ます。 膝関節の動きに違和感があり、可動域の狭まりや、一定以上に曲げ伸ばしができないといった関節運動の制限が見られ、歩行が困難なほど強い痛みを伴う場合もあります。
治療 損傷した部分の修復と安静が基本です。断裂した半月板を薬物やリハビリテーションで治療することはできません。症状が軽ければ手術を行わず、患部を温めたりサポーターで固定するなどの保存療法で対処します。膝が伸ばせないロッキングなどが見られる場合は、破損した半月板を縫合または切除する手術が行われます。

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